パナソニック食洗機NP-TH4を2年使った本音レビュー|料理人が手放せない理由と後継機NP-TH5

包丁・調理器具
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「食洗機って、本当に時短になるの?」
「予洗いが必要なら、結局手で洗うのと変わらないんじゃない?」

食洗機を検討している方から、よく聞く疑問です。

こんにちは。現役の和食料理人です。わが家ではパナソニックの食器洗い乾燥機「NP-TH4」を2年ほど使っています。先に結論を言うと、もう食洗機のない生活には戻れません

プロの厨房では、食器洗浄機は当たり前の設備です。手洗いだけで営業を回しているお店は、ほとんどありません。それは「機械が洗っている間に、人は別の仕事ができる」から。この考え方は、家庭でもまったく同じです。

この記事では、NP-TH4を2年使った正直な感想と、料理人ならではの「食洗機に入れてはいけない調理道具」「予洗いのコツ」まで解説します。NP-TH4は現在販売終了していますが、後継機のNP-TH5がほぼ同じ使い勝手で販売中ですので、あわせて紹介します。

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パナソニックNP-TH4とは?卓上型食洗機の定番モデル

NP-TH4は、パナソニックの卓上型(据え置き型)食器洗い乾燥機です。水道の蛇口に分岐水栓を取り付けて、専用ホースでつなぐタイプ。工事らしい工事はほとんどいりません。

容量食器約40点(5人分)
サイズ幅55cm × 奥行き約34cm × 高さ約60cm
設置方式分岐水栓式(据え置き)
主な機能ストリーム除菌洗浄・高温すすぎ・乾燥機能
発売2020年9月(現在は販売終了・後継機はNP-TH5)

注目してほしいのは奥行き約34cmという薄型設計です。食洗機は「大きくて場所を取る」イメージがありますが、NP-TH4はカウンターやシンク横にすっと収まります。わが家もかなり古い家ですが、問題なく置けています。

2年使ってわかったメリット3つ

① 機械が洗っている間に、別のことができる

これが最大のメリットです。サッと大まかな汚れを落として機械に入れれば、あとは全部おまかせ。機械が洗ってくれている間に、子どもをお風呂に入れたり、明日の準備をしたり、ゆっくり座ってお茶を飲んだり。

手洗いだと、洗い終わるまでシンクの前から動けません。食洗機に変えて感じたのは、単に「洗う時間」が減るだけではなく、夕食後の時間の使い方そのものが変わるということでした。プロの厨房で洗浄機が必須とされる理由を、家庭でも実感しています。

② 高温洗浄で、手洗いよりきれいに仕上がる

食洗機は、手では触れないほどの高温のお湯で洗って、すすぎます。油汚れは温度が高いほどよく落ちるので、ギトギトのカレー皿や豚の脂が固まったお皿も、手洗いよりすっきり仕上がります。

グラス類の仕上がりは特にわかりやすくて、水滴の跡が残らずピカッと乾くのは、手洗い+布巾ではなかなか出せない仕上がりです。

③ 6人家族の食器が「ほぼ」1回で入る容量

わが家は6人家族です。1回の食事で出た食器を入れると、ほぼ入りきるか、少しだけ洗い物が残るという感覚。公式スペックは「食器40点・5人分」なので、体感とほぼ一致しています。

ですので、4〜5人家族なら1食分がちょうどきれいに収まるサイズ感だと思います。薄型なのに容量はしっかりある、というのがこの機種の良いところです。

正直なデメリット|軽い食器は「配置」にひと工夫いる

良いことばかり書いても参考にならないので、2年使って感じた弱点も正直にお伝えします。

平皿や安定したコップはたくさん入れられるのですが、柄のついたワイングラスや、プラスチックの軽いコップは安定しにくいです。洗浄中は庫内で強い水流が吹き上がるので、軽いものは水圧でひっくり返ってしまい、水がたまったり洗い残しになったりします。

わが家での解決策は、軽いものを陶器の器で囲うように配置して固定すること。重い食器を「壁」にして倒れないようにするイメージです。慣れればパズル感覚でサッとできるようになりますが、最初のうちは配置にひと工夫が必要、というのは知っておいてください。

また、6人家族のわが家では、鍋やフライパンまで一緒に入れるのは正直きびしいです。食器は食洗機、調理道具は手洗いと割り切って使うのが、いちばんストレスがありません。

【プロ視点】食洗機に入れてはいけない調理道具

ここは料理人として、ぜひ知っておいてほしいところです。食洗機はとても便利ですが、大切な調理道具の中には、入れると傷んでしまうものがあります

  • 包丁:高温と洗剤で刃や柄が傷みやすく、庫内で他の食器に当たると刃こぼれの原因に。取り出すときに手を切る危険もあります。包丁は手洗いでサッと洗って、すぐ拭くのが基本です
  • 木製のまな板・木べら・お椀:高温のお湯と乾燥で水分が急激に抜けて、反りや割れの原因になります。漆塗りの器も同様です
  • 鉄のフライパン・中華鍋:洗剤で油の膜(育てた油なじみ)が落ちてしまい、サビやすくなります
  • アルミの鍋・雪平鍋:食洗機用洗剤はアルカリ性が強いものが多く、白く変色したり黒ずんだりします
  • 金銀の装飾がある食器・クリスタルガラス:装飾がはがれたり、曇りの原因になったりします

逆に言えば、ふだんの食器・グラス・カトラリー・プラスチックの保存容器(食洗機対応のもの)は、どんどん食洗機に任せてOK。「道具は手洗い、食器は機械」という役割分担が、道具も長持ちして、いちばん効率的です。

料理人流・予洗いのコツ|「洗う」のではなく「落とす」だけ

「予洗いするなら手洗いと同じでは?」という疑問には、はっきりお答えします。予洗いは「洗う」作業ではありません。「大きな汚れを落とす」だけの作業です。ここを勘違いすると、食洗機の時短効果が半減します。

  1. 食べ残し・骨・米粒などの固形物を、ゴムベラや箸でゴミ箱へ落とす(これがいちばん大事。固形物は詰まりの原因になります)
  2. カレーやミートソースなど、こびりつきの強い汚れだけキッチンペーパーでひと拭き
  3. あとは水でサッと流して、食洗機へ。スポンジでこする必要はありません

ひとつだけ注意点を。洗剤は必ず「食洗機専用洗剤」を使ってください。ふだんの台所用洗剤を入れると、泡が立ちすぎて故障の原因になります。

設置について|古い家でも問題なく設置できた

NP-TH4は分岐水栓式なので、水道の蛇口に分岐水栓を取り付けて、専用ホースでつなぐ必要があります。「工事が大変そう」と身構える方も多いのですが、わが家はかなり古い家で、それでも水道の栓がちょうど良い位置にあったため、設置にはそこまで苦労しませんでした。

ポイントは、購入前に自宅の蛇口の型番を確認して、対応する分岐水栓を調べておくこと。パナソニックの公式サイトで蛇口の品番から適合する分岐水栓を検索できます。ここさえ確認しておけば、あとはつなぐだけです。

NP-TH4は販売終了|今買うなら後継機「NP-TH5」

ここまで紹介してきたNP-TH4は、残念ながら現在新品の販売が終了しています。ただ、後継機のNP-TH5が販売中で、容量(40点・5人分)や薄型サイズ、洗浄機能といった基本はそのまま。使用水量が約11Lから約9.9Lに減って、さらに節水になっています

NP-TH4(私の愛用機)NP-TH5(現行後継機)
発売2020年9月(販売終了)2024年6月(販売中)
容量食器40点(5人分)食器40点(5人分)
使用水量約11L約9.9L(節水)
設置方式分岐水栓式分岐水栓式

この記事で書いた「時間効率」「仕上がり」「4〜5人家族にちょうどいい容量」は、そのままNP-TH5にも当てはまります。2年使い込んだ私が、いま買い直すとしても選ぶのはこのシリーズです。

  • こんな人におすすめ: 4〜5人家族/食後の時間を家事から解放したい/設置スペースが限られている

よくある質問(FAQ)

Q. 水道代・電気代は高くなりませんか?

A. 水道代はむしろ下がる可能性が高いです。食洗機はためた水を循環させて洗うので、1回の使用水量は約11L(NP-TH5は約9.9L)。5人分の食器を流水で手洗いするよりも大幅に少ない水量です。電気代は洗浄・乾燥でかかりますが、乾燥を短めにしたり、余熱と自然乾燥に任せたりすれば抑えられます。

Q. 手洗いよりも本当にきれいになりますか?

A. 油汚れに関しては、はっきり食洗機が上です。手では触れない高温のお湯で洗えるため、油の落ち方が違います。ただし、固形物が残ったまま入れると洗い残しの原因になるので、予洗いで「大きな汚れを落とす」ことだけは忘れずに。

Q. 運転音はうるさくないですか?

A. 運転音の目安は37dBで、静かな図書館と同じくらいの音量です。すぐ隣で会話やテレビの妨げになるほどではありません。わが家では夕食後に回して、そのままリビングで普通に過ごしています。

Q. 賃貸でも設置できますか?

A. 分岐水栓式は蛇口に取り付けるだけなので、賃貸でも設置できるケースが多いです(退去時に元の蛇口に戻せます)。ただし蛇口の形状によっては対応する分岐水栓がない場合もあるので、購入前に蛇口の品番を確認してください。分岐水栓がどうしても付けられない場合は、工事不要のタンク式食洗機という選択肢もあります。

まとめ:食洗機は「時間を買う」調理家電

最後に、今日の内容をおさらいします。

  • NP-TH4を2年使った結論:もう食洗機のない生活には戻れない
  • 最大のメリットは機械が洗っている間に別のことができる時間効率。プロの厨房と同じ考え方
  • 高温洗浄で油汚れとグラスの仕上がりは手洗い以上
  • 薄型(奥行き約34cm)なのに4〜5人家族にちょうどいい容量
  • 弱点は軽い食器が安定しにくいこと。陶器の器で囲って固定すれば解決
  • 包丁・木製まな板・鉄フライパンは入れない。道具は手洗い、食器は機械の役割分担で
  • NP-TH4は販売終了。今買うなら後継機のNP-TH5

食洗機は安い買い物ではありません。ですが、毎日の「食後にシンクの前に立つ30分」がなくなると考えると、これは家電というより「時間を買う」投資だと私は思っています。導入を迷っている方の背中を、この記事が少しでも押せたらうれしいです。

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