バウルー(シングル)レビュー|現役料理人が家庭のガス火で焼くホットサンドのコツ

包丁・調理器具
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「ホットサンドメーカーって、キャンプの道具でしょ?」
「朝ごはん、ついワンパターンになりがち…」

そう思っている方にこそ伝えたい道具があります。直火式ホットサンドメーカーの定番「バウルー」です。

こんにちは。現役の和食料理人です。私はバウルーを3年ほど、キャンプでよく使っていますが、正直に言うと、いちばん活躍しているのは家庭のガス火です。パンと具材をはさんで火にかけるだけで、外はカリッと香ばしく、中はアツアツのホットサンドが数分で完成します。

この記事では、現役料理人の目線でバウルー(シングル)を正直にレビューしつつ、均一なきつね色に焼き上げるプロの焼き方のコツと、おすすめの具材まで解説します。

バウルーで焼いた4種のホットサンドの断面(卵マヨ・ツナマヨ・スモークサーモン・ハムチーズ)
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バウルーとは?直火式ホットサンドメーカーの定番

バウルーは、日本で長年愛され続けている直火式ホットサンドメーカーの草分け的な存在です。電気式と違ってコンセントいらず。ガスコンロの火にそのままかけて、フライパン感覚で使えます。

3年間使いこんだバウルーシングルの外観

構造はいたってシンプルで、2枚のフッ素樹脂加工のプレートを合わせて、パンをはさんで焼くだけ。電子部品もなければ、細かい付属パーツもありません。シンプルだからこそ壊れにくく、手入れもラク。道具として長く付き合える安心感があります。

バウルーシングルの内側のフッ素樹脂加工プレート

私がバウルーを選んだ理由も、まさにこのシンプルなつくりと、ちょうどいい大きさです。食パンがぴったり収まるコンパクトさで、家のコンロでも取り回しやすく、そのままキャンプにも持ち出せる。「家でも外でも同じ道具を使う」という気持ちよさがあります。

シングルとダブルの違い|私がシングルを選んだ理由

バウルーには「シングル」と「ダブル」の2種類があります。違いは、プレートの真ん中に仕切り(圧着ライン)があるかどうかです。

シングルダブル
プレートの形仕切りなし(フラット)真ん中に仕切りあり
焼き上がりふんわり、具がたっぷりカリッと、圧着強め
具材の自由度大きい具・多めの具もOK大きい具は入れにくい
切り分け包丁でカット真ん中で半分に割りやすい

私が使っているのはシングルです。理由はシンプルで、仕切りがないぶん具材を自由に、たっぷりはさめるから。料理人としては、具の組み合わせで遊べるシングルのほうが圧倒的に楽しいんです。ふんわりした焼き上がりも、朝食向きだと感じています。

一方、真ん中でパキッと半分に割れるダブルは、片手で食べやすいのが魅力。アウトドアでの食べやすさを重視するならダブルも良い選択です。

現役料理人の焼き方|「片面5秒ずつ」で均一なきつね色に

ここがこの記事でいちばん伝えたいところです。よく「弱火で片面2分ずつ」と紹介されますが、私の焼き方は違います。

中火で、片面5秒ずつ数えながら、こまめに面を返す。これだけです。合計1分半〜2分ほどで、全体が均一なきつね色に、香ばしく焼き上がります。

手順はこの3ステップ

バウルーのプレートに食パンを乗せたところ
  1. パンに具材をはさみ、バウルーを閉じて中火にかける
  2. 「1、2、3、4、5」と数えたら裏返す。これをひたすら繰り返す
  3. 合計1分半〜2分、両面がきつね色になったら完成
バウルーをガスコンロの中火にかけているところ

なぜ「5秒ずつ返す」ときれいに焼けるのか

直火式は、火が当たっている場所からどんどん温度が上がります。片面を置きっぱなしにすると、火が強く当たる部分だけが先に焦げて、焼きムラになりやすいんです。

そこで、5秒ずつこまめに返す。すると両面の温度が同じペースで上がっていくので、全体が同じスピードできつね色に近づいていきます。これは、プロがフライパンで肉を焼くときに何度も返しながら火を入れるのと同じ考え方です。

弱火でじっくりより時間も短く、香ばしさもしっかり出る。「数えながら返すだけ」なので、初めての方でも失敗しにくい方法です。

バウルーで均一なきつね色に焼きあがったホットサンド

2枚目からは焼き時間を短めに

家族の分を続けて焼くときは注意点がひとつ。2枚目以降は本体がすでに余熱で温まっているので、焼き時間は少し短くなります。同じ時間焼くと焦げやすいので、色を見ながら早めに火から下ろしてください。

焼きあがったホットサンドをお皿に盛り付けたところ

おすすめの具材|「サンドイッチの具」はぜんぶ正解

具材選びに迷ったら、覚えておいてほしい合言葉があります。「サンドイッチの具になっているものは、ホットサンドでも間違いない」です。

定番:ツナマヨ・卵マヨ・ハムチーズ

わが家の定番はツナマヨ卵マヨネーズ、そしてハムチーズ。ツナマヨと卵マヨは、熱が入るとマヨネーズのコクと香りが立って、冷たいサンドイッチとはまた別のおいしさになります。どちらも混ぜてはさむだけなので、忙しい朝にぴったりです。

ツナマヨホットサンドの断面

ハムチーズは、とろけたチーズがハムとパンをつないでくれる王道の組み合わせ。迷ったらまずこれ、という一枚です。

ハムチーズホットサンドの断面

ちょっと贅沢に:スモークサーモン×ディル入りクリームチーズ

休日の朝におすすめしたいのが、スモークサーモンに、ディルのアッシェを混ぜたクリームチーズを合わせた一枚。「アッシェ」とはフランス料理の言葉で、みじん切りのことです。ディルは魚と相性抜群のハーブで、クリームチーズに混ぜ込むと爽やかな香りが全体に広がります。

サーモンとクリームチーズはレストランでもおなじみの組み合わせ。熱でとろけたクリームチーズとサーモンの塩気、ディルの香りがそろうと、家の朝ごはんが一気にカフェの味になります。

スモークサーモンとディル入りクリームチーズのホットサンドの断面

キャンプ道具と思われがちだが、家庭でこそ活躍する

バウルーは「キャンプギア」として紹介されることが多いのですが、私は毎日の家庭料理の道具として自信を持っておすすめします。理由は3つあります。

  • 朝食の選択肢が一気に増える:トースト一辺倒だった朝に「ホットサンド」という楽しみが加わる。前日の残りおかずも具材になる
  • 洗い物がラク:フッ素樹脂加工でパンがくっつきにくく、使用後はサッと洗うだけ。シンプル構造で洗いにくい隙間がない
  • 場所を取らない:フライパンより薄く、コンロ横やレンジフックにすっと収まる大きさ

そして家庭で使い慣れておけば、キャンプに持ち出したときも失敗しません。「ふだん使いの道具をそのまま外に持っていく」のが、キャンプ料理をおいしく作るいちばんの近道です。

バウルーはこの2つから選ぶ

① 私の愛用品|バウルー シングル

この記事で紹介してきた、私が使っているタイプです。仕切りがないので具材を自由にたっぷりはさめて、ふんわりした焼き上がり。家庭の朝食メインで使うなら、まずはシングルをおすすめします。

  • こんな人におすすめ: 家庭の朝ごはんに使いたい/具だくさんが好き/初めての1台

② 食べやすさ重視なら|バウルー ダブル

真ん中の仕切りでパンを2つに圧着するタイプ。半分に割りやすく、具がこぼれにくいので、アウトドアでの食べやすさや、お子さんの食べやすさを重視するならこちらです。カリッと強めの焼き上がりが好きな方にも向いています。

  • こんな人におすすめ: キャンプでの使用がメイン/片手で食べたい/カリカリ食感が好き

よくある質問(FAQ)

Q. IH(電磁調理器)でも使えますか?

A. 残念ながら、バウルーは直火専用でIHには対応していません。ご自宅がIHの場合は、カセットコンロで使うか、電気式のホットサンドメーカーを検討してください。ここは正直にお伝えしておきます。

Q. 食パンは何枚切りがいいですか?

A. 8枚切りが基本です。薄めのパンのほうが具材とのバランスが良く、フチも閉じやすくなります。6枚切りは厚みでフチが閉じにくいので、慣れるまでは8枚切り(または10枚切り)がおすすめです。

Q. パンの耳は切り落としますか?

A. 切らなくて大丈夫です。耳ごとはさんで焼くと、耳がカリッと香ばしくなって、むしろおいしい部分になります。切り落とす手間もゴミも出ないのが、ホットサンドの良いところです。

Q. お手入れはどうすればいいですか?

A. フッ素樹脂加工なので、柔らかいスポンジと洗剤でサッと洗って、よく乾かすだけです。加工を傷めないよう、金属タワシや研磨剤入りのスポンジは避けてください。シンプルな構造で洗いにくい場所がないのも、バウルーの美点です。

まとめ:キャンプ道具を、毎日の朝ごはんに

最後に、今日の内容をおさらいします。

  • バウルーは直火式ホットサンドメーカーの定番。シンプル構造で長く使える
  • 具材で遊ぶならシングル、食べやすさならダブル
  • 焼き方は中火で片面5秒ずつ、こまめに返して合計1分半〜2分。均一なきつね色に焼き上がる
  • 2枚目以降は余熱があるぶん短め
  • 具材は「サンドイッチの具」なら間違いなし。ツナマヨ・卵マヨから始めて、休日はサーモン×クリームチーズ

道具がひとつ増えるだけで、いつもの朝ごはんに「今日はなにをはさもう?」という楽しみが生まれます。キャンプ好きの方はもちろん、キャンプをしない方にこそ、家庭のガス火で使ってみてほしい一台です。

朝食まわりの道具では、アラジン グラファイトトースターのレビューも書いています。また、毎日の調理をラクにしてくれる道具は時短料理に役立つ調理道具まとめで紹介しています。あわせてご覧ください。

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