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「大根おろしを作りたいのに、おろし金がない」
「引っ越したばかりで、まだ買っていない」
「フォークで代用できると聞いたけれど、本当?」
こんにちは。現役の和食料理人です。
ネットで「おろし金 代用」と調べると、フォークやスプーンを使う方法が出てきます。ただ、実際にどのくらい時間がかかるのか、仕上がりはどうなるのかまで書いてあるものは、ほとんど見当たりませんでした。
そこで、大根100gを5つの方法でおろして、時間と水分量を実際に測って比べました。基準になるのは、私が仕事で毎日使っている銅のおろし金です。
結論から言うと、いちばん本物に近かったのはハンドブレンダーでした。それも「近い」どころではなく、時間も水分量もほぼ同じ数字が出ています。

- 結論|実測データで比べた5つの方法
- 実験の条件|公平に比べるために
- まず基準|銅のおろし金はこうだった
- 1位|ハンドブレンダー:本物とほぼ同じ数字が出ました
- 2位|鬼おろし:速いけれど、まったく別のおろしになります
- 3位|スプーンの先:削れるけれど、最後まで終わりません
- 4位|フォーク:ネットで見かけますが、おすすめしません
- 5位|すりこ木:これはうまくいきませんでした
- 5つを並べて比べてみると
- なぜフォークは、鬼おろしの代用では最強だったのに、ここではダメなのか
- おまけ|同じ条件で測ると、同じ数字が出ました
- 本物のおろし金は3種類あります|銅・プラスチック・セラミック
- 銅のお手入れ|サビは小麦粉・塩・酢で落とせます
- 結局、代用すべきか買うべきか
- よくある質問(FAQ)
- まとめ|代用するならハンドブレンダー、それ以外なら買ったほうが速い
結論|実測データで比べた5つの方法
先に結果をお見せします。すべて大根100g・葉に近い側でそろえて測りました。
| 方法 | 時間 | 出た水分 | 食感 | 判定 |
|---|---|---|---|---|
| 銅のおろし金(基準) | 55秒 | 大さじ1 | ふわふわ | 本物 |
| ★1位 ハンドブレンダー | 54秒 | 大さじ1 | いちばんふわふわ | ほぼ同等 |
| 2位 鬼おろし | 38秒 | 大さじ1/2 | シャリシャリ | 速いが粗い |
| 3位 スプーンの先 | 80秒 | 大さじ1/3 | シャキシャキ | すり切れない |
| 4位 フォーク | 122秒 | 大さじ1/3 | かじっている感じ | すり切れない |
| 5位 すりこ木 | 505秒 | 大さじ2 | 繊維質 | おすすめしません |

数字を見ていただくと分かりますが、ハンドブレンダーだけが別格です。そしてすりこ木は、銅のおろし金の9倍の時間がかかりました。
それぞれ詳しく見ていきます。
実験の条件|公平に比べるために
比較の前提をそろえないと、数字に意味がなくなります。今回は次の3つを守りました。
- 大根は「葉に近い側」だけを使う(大根は部位で甘みと水分が変わるため)
- 1回あたり100gにそろえる(キッチンスケールで計量)
- 全部を同じ日に、続けて行う(日をまたぐと大根の水分が変わるため)
水分は、おろし終わって30秒置いてから、器の底にたまったぶんを計量スプーンで測っています。

毎回、器を乗せてゼロに合わせてから、きっちり100.0gを量っています。地味な作業ですが、ここをそろえないと数字を並べる意味がなくなってしまうので。
まず基準|銅のおろし金はこうだった
私が仕事で使っているのは銅のおろし金です。この数字が「本物」の基準になります。
| 時間 | 55秒 |
| 水分 | 大さじ1 |
| 食感 | ふわふわな口当たり |
| 味 | 甘みと辛みが同時に感じられる |
口当たりと食感のバランスが良く、生でそのまま食べても、さっとみぞれ煮にしても、どちらでも使えます。この「どちらでもいける」というのが、実は大事なところです。

1位|ハンドブレンダー:本物とほぼ同じ数字が出ました
| 時間 | 54秒(銅は55秒) |
| 水分 | 大さじ1(銅も大さじ1) |
| 食感 | 今回いちばんふわふわ |
| 味 | 甘みとみずみずしさを感じる |
正直に言うと、ここまで近い数字が出るとは思っていませんでした。時間も水分量も、銅のおろし金とほぼ同じです。しかも食感は、今回試したなかでいちばんふわふわでした。
やり方のコツ|水は足さないでください
大根を1〜2cm角に切ってから、ハンドブレンダーにかけます。ポイントは2つです。
- 水は加えません。加水すると水っぽい大根おろしになります
- 刃を大根に何度も押し付けるようにアプローチする
大根は水分が少ないので、はじめのうちは刃が空回りして時間がかかります。「これは無理かな」と思うかもしれません。でも押し付けているうちに大根から水分が出てきて、回り始めると一気におろしになります。
ここで水を足してしまうと台無しなので、耐えてください。

もしハンドブレンダーをお持ちでしたら、おろし金の代用としては、これがいちばん現実的な答えです。おすすめの機種はバーミックスとブラウンどっちがいい?現役料理人が両方使って比較で詳しく解説しています。
2位|鬼おろし:速いけれど、まったく別のおろしになります
| 時間 | 38秒(今回の最速) |
| 水分 | 大さじ1/2 |
| 食感 | シャリシャリ感がある |
| 味 | 大根の甘みとみずみずしさ |
時間だけ見れば、今回いちばん速い38秒です。銅のおろし金より速く終わります。
ただし、仕上がりはまったく別物です。おろしが粗いので、食べていると、どこかで大根をそのままかじっているような感覚があります。甘みとみずみずしさは出るので、これはこれで美味しいのですが、「おろし金の代わり」として使えるかというと、話が変わってきます。
みぞれ鍋やみぞれ煮のように食感を楽しむ料理なら、むしろ鬼おろしのほうが向いています。逆に、焼き魚の添え物や薬味のようになめらかさが欲しい料理には向きません。

鬼おろしそのものについては鬼おろしの代用はフォークが最強|料理人が5パターン実測比較で、代用品との比較を含めて解説しています。
3位|スプーンの先:削れるけれど、最後まで終わりません
| 時間 | 80秒 |
| 水分 | 大さじ1/3 |
| 食感 | シャキシャキ |
| 味 | 甘みと苦みを感じる |
ステンレスの普通のスプーンで、ふちを使って削りました。
削れかたはチョコレートのコポー——お菓子の飾りに使う、薄く削ったチョコのような形です。そのためシャキシャキした食感になります。
ただ、これは「おろす」ではなく「削る」です。そして最大の問題は、最後まですり切れないこと。大根が小さくなってくると持つところがなくなり、けっこうな量が残ってしまいます。
時間の80秒という数字も、「途中まで」の80秒だと考えてください。

4位|フォーク:ネットで見かけますが、おすすめしません
| 時間 | 122秒(銅の2倍以上) |
| 水分 | 大さじ1/3 |
| 食感 | 大根をかじっている感じ |
| 味 | 辛みが強い |
「おろし金 代用」で最もよく見かける方法ですが、実際にやってみると厳しいというのが正直な感想です。
- 時間が銅の2倍以上かかる(122秒)
- おろしているというより「削れている」感覚で、おろした感じがしない
- 見た目が悪い
- スプーンと同じく最後まですり切れない
食べると大根をかじっているような食感で、辛みが強く出ました。大根おろしとして食卓に出すには、少し無理があります。

5位|すりこ木:これはうまくいきませんでした
| 時間 | 505秒(銅の約9倍) |
| 水分 | 大さじ2(今回最多) |
| 食感 | 繊維質 |
| 味 | 水っぽい |
正直に書きます。これは失敗でした。
大根を1〜2cm角に切ってすり鉢に入れ、すりこ木で擦り付けるようにしておろしました。505秒——8分半以上かかっています。銅のおろし金の約9倍です。
そして時間をかけたのに、繊維感が前に出てしまって美味しくありません。水分も大さじ2と最も多く出て、味は水っぽくなりました。

実は私自身、この方法にはいちばん期待していました。大根は水分を多く含んでいるので、すり鉢で擦り付ければよくおろせるだろうと考えていたからです。それが全然うまくいかなかったので、いちばん意外な結果でした。
すり鉢は、ごまのように油分があって潰れるものには抜群に強い道具です。ただ、大根のように繊維があって水分の多いものは、擦り付けても繊維が残るだけ——今回それがはっきりしました。すり鉢の得意分野についてはすり鉢の代用はハンドブレンダーが最も近い|料理人が5パターン試して比較をご覧ください。
5つを並べて比べてみると
冒頭の写真をもう一度ご覧ください。道具の並びと、仕上がりの並びは同じ順番にしてあります。上段は右から銅のおろし金・フォーク・スプーン・ハンドブレンダー、下段は右からすり鉢・鬼おろしです。
こうして並べてみると、はっきりした境目がありました。
- 「おろす」ができたのは、銅のおろし金・ハンドブレンダー・鬼おろしの3つだけ
- フォークとスプーンは「削る」。最後まですり切れず、量も残る
- すりこ木は「潰す」。繊維が残り、水っぽくなる
刃で薄く切り取るのが「おろす」、表面をこそげ取るのが「削る」、圧力で押しつぶすのが「潰す」。道具によって、大根に起きていることがまったく違います。仕上がりが違うのは当然でした。
なぜフォークは、鬼おろしの代用では最強だったのに、ここではダメなのか
ひとつ、面白いことがありました。
以前、鬼おろしの代用を同じように実測で比べたとき、いちばん本物に近かったのはフォークでした。ところが今回、フォークは122秒かかったうえ、最後まですり切れずに4位です。
同じフォークなのに、評価が正反対になりました。理由は「代用しようとしている道具が、そもそも別の仕事をしているから」です。
| 鬼おろし | おろし金 | |
|---|---|---|
| 仕上がり | 粗い | 細かい |
| 求められること | ザクザク削る | なめらかにおろす |
| フォークの相性 | ◎ 得意 | × 苦手 |
フォークは「粗く削る」のが得意な道具です。だから鬼おろしの代用としては優秀でした。でも、おろし金に求められるのはなめらかさ。得意分野が違えば、答えも変わります。
「代用品」を探すときは、その道具が何をしている道具なのかを先に考えると、失敗が減ります。
おまけ|同じ条件で測ると、同じ数字が出ました
今回、鬼おろしは38秒でした。
実は前回、鬼おろしの記事を書いたときにも同じ条件で測っていて、そのときの記録は37秒です。別の日に、別の大根で測って、1秒差。
この記事に載せている数字は、そういう測り方をしたものです。感想ではなく、条件をそろえて実際に測った数字だということを、頭の片隅に置いて読んでいただければと思います。
本物のおろし金は3種類あります|銅・プラスチック・セラミック
ここからは「やっぱり買おう」という方に向けた話です。
おろし金には大きく銅・プラスチック・セラミックの3種類があります。私は3つとも持っているので、同じ大根100gで、同じように測って比べました。

この3つは、別の日に測り直しています
ここで、ひとつ正直にお伝えしておきます。
前半の代用比較と、この3種比較は別の日に、別の大根で行いました。大根が変われば水分も辛さも変わるので、3種比較のときは銅も測り直して、3つとも同じ1本の大根でそろえています。
ちなみに、そのとき銅は47秒でした。前半の実験では55秒です。同じ道具・同じ人でも、大根が変われば8秒ほど動くということになります。数字を見るときの目安にしてください。
3種類を実測した結果
| 銅 | プラスチック | セラミック | |
|---|---|---|---|
| 時間 | 47秒 | 44秒(最速) | 130秒 |
| 出た水分 | 大さじ1(最少) | 大さじ1と1/2 | 大さじ2と1/2 |
| 食感 | ふわふわで口どけが良い | 粗いシャキシャキ感とふわふわが一緒 | 水っぽくてさらっとしている |
| 味 | 甘みと辛みのバランスが良い。大根の味がいちばん強い | 銅より辛みと甘みが和らぐ。みずみずしい | 辛みが飛び抜けて強い |

右が銅、真ん中がセラミック、左がプラスチックです。それぞれの奥に、使ったおろし金を置いてあります。
写真でも差が出ています。真ん中のセラミックだけ、器に水分が広がっているのが分かるでしょうか。大さじ2と1/2という数字は、見た目にもそのまま表れていました。
刃の形を見比べると、違いがよく分かります
なぜここまで差が出るのか。3つの刃を近くで見ると、まったく別の形をしています。

銅は、鋭くとがった刃がぎっしりと並んでいます。しかも一列にきれいに整列しているのではなく、少しずつ向きがずれています。この細かい刃が、大根を薄く削り取っていきます。

プラスチックは、大きな穴のふちにギザギザの刃がついた形です。目が大きいぶん、一度に多く削れます。44秒という速さは、この形から来ているのだと思います。

セラミックは、丸い突起が並んでいます。銅のような「刃」ではなく、突起で押しつぶしながらすりおろしていく形です。130秒かかったことと、水分が多く出たことは、この形と無関係ではないでしょう。
同じ「おろし金」という名前でも、やっていることが違う。刃を見比べると、それがはっきりします。
いちばんの発見|銅は「水が出ない」
数字を並べて、はっきりしたことがあります。銅は、出る水分がいちばん少ないのです。
- 銅:大さじ1
- プラスチック:大さじ1と1/2(銅の1.5倍)
- セラミック:大さじ2と1/2(銅の2.5倍)
そして味の評価を見てください。銅は「大根の味がいちばん強く出ている」でした。
この2つは、おそらく同じことを言っています。水が出るということは、大根の味がその水に逃げているということ。水分が出ないほど、味が薄まらずに残ります。「銅でおろすと美味しい」と昔から言われるのは、感覚の話だけではなかったわけです。
私自身、長年銅を使ってきて「きめが細かいから」と説明してきましたが、水分量という数字で裏づけが取れたのは今回が初めてでした。
意外だったこと|いちばん速いのはプラスチックでした
44秒。銅の47秒より速いという結果になりました。
プラスチックのおろし金は目が大きく、ざくざくと削れていきます。仕上がりも粗いシャキシャキ感とふわふわが混ざったような食感で、これはこれで悪くありません。味は銅にくらべると辛みも甘みも和らいで、みずみずしさが前に出ます。
「とにかく速く、たくさんおろしたい」ならプラスチックは十分に戦力になります。

セラミックは、時間も水分も倍以上でした
正直に書きます。今回、セラミックはいい数字が出ませんでした。
- 130秒(銅の約2.8倍)
- 水分は大さじ2と1/2(銅の2.5倍)
- 仕上がりは水っぽく、さらっとしている
- 辛みが飛び抜けて強く出る
時間がかかり、水が出て、味は辛みに偏る。大根おろしを作る道具としては、今回いちばん厳しい結果でした。
ただし、これは「大根を100gおろす」という条件での話です。私が持っているセラミックは、器と一体になった小ぶりなタイプ。しょうがやわさびを少しだけおろすような使い方であれば、器のまま食卓に出せて便利です。道具に向き不向きがあるだけで、悪い道具という意味ではありません。

銅は「ふわっときめ細かい」
銅のおろし金のいちばんの特徴は、ふわっと、きめ細かく仕上がることです。
この差がはっきり出るのは、生でそのまま食べる場面です。なめこおろしや、焼き魚の添え物。こういう料理では、銅でおろしたほうが美味しく食べられると思います。口に入れたときの当たりが、やわらかいのです。

なめこおろしは、まさに銅の良さが出る一品です。大根おろしそのものを味わう料理なので、水っぽかったり粒が粗かったりすると、すぐに分かってしまいます。
私が職場で銅を使っている理由も、このきめの細かさです。少し値は張りますが、家庭にもおすすめできます。
ひとつお断りしておきます。私が使っている3つは、いずれも古いものでメーカーが分かりません。ですので、ここから紹介するのは同じタイプで、今も手に入りやすいものです。上の実測データは私の道具で取ったものなので、紹介する商品そのものを測ったわけではない、という点はご承知おきください。
プラスチック・セラミックは「手入れが簡単」
では銅がすべての人におすすめかというと、そうとも限りません。
プラスチックとセラミックの強みは、手入れが簡単なことです。銅のように磨く必要がありません。忙しくて手入れに時間をかけられない方には、こちらのほうが向いています。使うたびに気をつかう道具は、結局だんだん使わなくなりますから。
ただし、ここは分けて考えてください。「手入れがラク」と「おろすのが速い」は別の話です。今回の実測では、プラスチックは44秒と最速でしたが、セラミックは130秒かかりました。洗うのはラクでも、おろす時間は道具によって3倍近く違います。
大根をたくさんおろすなら|プラスチック
今回の実測でいちばん速かったのがプラスチック(44秒)です。目が大きいので、大根おろしをたっぷり作りたいときに向いています。手入れもラクです。
しょうが・わさびを少しだけなら|セラミック
大根100gには130秒かかりましたが、器と一体になっているので、おろしてそのまま食卓に出せます。薬味を少量おろす道具、と考えると使いどころがはっきりします。においが移りにくいのも利点です。
銅のお手入れ|サビは小麦粉・塩・酢で落とせます
銅のおろし金を使うなら、これだけは知っておいてください。
銅はどうしてもサビます。これは避けられません。ですので、クレンザーで磨く必要があります。
そして、クレンザーが手元にないときの方法があります。
- 小麦粉・塩・酢を混ぜたもので磨く
- クレンザーと同じくらいきれいになります
自家製の磨き粉|塩1・小麦粉2、あとは酢でのばすだけ
作り方はかんたんです。
- 塩 1
- 小麦粉 2(塩の倍)
- 酢……クレンザーくらいの濃度になるまでのばす
分量は「量」ではなく「割合」で覚えてください。塩に対して小麦粉が倍。あとは酢を少しずつ加えて、市販のクレンザーくらいのとろみになったら完成です。磨きたい面積に合わせて、必要な量だけ作れます。
実際にやってみます。まず、これが磨く前の状態です。

柄の部分が茶色く変色しています。使っていれば、どうしてもこうなります。

混ぜるとこんなペースト状になります。これをスポンジにつけて、こすっていきます。

こすっていると、変色した部分が浮き上がってきます。力はいりません。そして、洗い流すと——

柄の部分まで、銅本来の色に戻りました。市販のクレンザーを使ったときと変わりません。
どれも家にあるものです。銅の道具を使ううえで、覚えておいて損はありません。
「サビるから面倒」と感じるか、「磨けば戻るなら大丈夫」と感じるか。ここが銅を選ぶかどうかの分かれ目だと思います。
結局、代用すべきか買うべきか
今回の結果から、素直に言えることを整理します。
- ハンドブレンダーを持っているなら、買わなくていいです。数字のうえでは本物とほぼ同等でした
- 持っていないなら、おろし金を買ったほうが速いです。フォークもスプーンも、時間がかかるうえ最後まですり切れません
- すりこ木は、やめておいたほうがいいです。8分半かけて美味しくない、が結論です
おろし金は、たまにしか使わないようでいて、焼き魚・天つゆ・みぞれ煮・薬味と、和食では出番の多い道具です。1本あると料理の幅が広がります。
よくある質問(FAQ)
Q. ハンドブレンダーだと水っぽくなりませんか?
A. 水を足さなければ大丈夫です。今回、出た水分は大さじ1で、銅のおろし金と同じでした。水っぽくなる原因は、回らないからといって水を加えてしまうことです。
Q. ハンドブレンダーが途中で回らないのですが
A. 刃を大根に何度も押し付けてみてください。大根は水分が少ないので、はじめは空回りします。押し付けているうちに水分が出て、回り始めると一気におろしになります。
Q. フォークでもなんとかなりませんか?
A. 少量ならできます。ただ100gで122秒かかり、しかも最後まですり切れません。薬味に少しだけ、という場面なら現実的ですが、大根おろしを一皿作るには向きません。
Q. 鬼おろしがあれば、おろし金は要りませんか?
A. 用途が違うので、両方あるのが理想です。鬼おろしは粗くシャリシャリ、おろし金は細かくふわふわ。みぞれ鍋なら鬼おろし、焼き魚の添え物ならおろし金、という使い分けになります。
Q. 銅・プラスチック・セラミック、どれを買えばいいですか?
A. 大根おろしを美味しく食べたいなら銅です。出る水分がいちばん少なく、大根の味が薄まりません。速さと手軽さならプラスチック。今回の実測では最速でした。セラミックは大根を100gおろすのに130秒かかったので、しょうがやわさびを少量おろす用と考えるのがよさそうです。
Q. 銅のおろし金は家庭でも使えますか?
A. 使えます。少し値は張りますし、サビるのでクレンザー(または小麦粉・塩・酢)で磨く手間はかかります。それでもきめの細かさは別格なので、生で食べる料理をよく作る方にはおすすめできます。
まとめ|代用するならハンドブレンダー、それ以外なら買ったほうが速い
- 1位はハンドブレンダー。54秒・水分大さじ1で、銅のおろし金(55秒・大さじ1)とほぼ同じ
- コツは水を足さないことと、刃を押し付けるようにアプローチすること
- 鬼おろしは最速の38秒だが、粗いので別のおろしになる
- フォーク・スプーンは「削る」。時間がかかり、最後まですり切れない
- すりこ木は505秒。繊維が残って水っぽい。おすすめしません
- 買うなら銅。3種比較で出る水分がいちばん少なく(大さじ1)、大根の味がいちばん強く出た
- 速さだけならプラスチックが最速(44秒)。銅より速い
- セラミックは130秒・水分大さじ2と1/2。大根を多くおろす道具には向かない
- 銅のサビはクレンザー、なければ小麦粉・塩・酢で落ちる
実験してみて、いちばん意外だったのはすり鉢が全然だめだったこと、そしてハンドブレンダーが水なしでふわふわに仕上がったことの2つでした。やってみないと分からないものです。


