今回は、ポルトガルでポピュラーに食べられている料理、バカリャウ・ア・ブラッシュ(タラとジャガイモ、卵の炒め物)をご紹介します。
ご縁がありまして、ポルトガルには数年滞在したことがあります。
ポルトガルでは、干し鱈(バカリャウ)がとっても有名で、どのスーパーにも常備しているほどです。
もともと、干し鱈は15世紀ころの大航海時代の船乗りたちの食料として発達した保存食だったそうです。
それが、19世紀ころから干し鱈の生産が盛んになって、一般家庭にまで広まったと言われています。
干した魚の醗酵した香りが独特で、現地では365日毎日違うタラ料理があるといわれるほどです。
独特な風味があって味わいも深く、やみつきになる食材です。ただ、日本では入手がなかなか難しいのと、お水の中で1日、2日塩抜きをしてから調理をしなくてはいけないので、手間がかかってしまいます。
このバカリャウ・ア・ブラッシュを日本で簡単にできるようにアレンジしてご紹介できたらいいなと思い、ご紹介させていただきます。
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バカリャウの代わりに、生の鱈を使っていきます。どのスーパーにも売っていますし、安価ですので使いやすいと思います。
- ポルトガルでは、バカリャウ・ア・ブラッシュ用に細切りのフライドポテトが売っているのですが、日本で探すと、なかなか見つかりません。あっても高価です。ですので今回は、ポテトチップスを砕いて使いたいと思います。
【材料】1から2人前の分量です。
- 干し鱈・・・1パック(200gくらい)
- 玉ねぎ・・・半分から1個分
- ニンニク・・・半分(ニンニクの芽は取り除いてください)
- 卵・・・1個
- ポテトチップス・・・1つかみ
- 顆粒コンソメ・・・小さじ1
- オリーブオイル・・・適量
- パクチー・・・適量(嫌いな方はイタリアンパセリ、パセリでもよいです。)
【作り方】
- 干し鱈をボイルします。鍋に下味付けるようなイメージで塩を入れます。お湯に対して0.8%くらいの塩でよいかと思います。茹でて、粗熱が取れたら、骨を取り除きながらほぐしておきます。
2.玉ねぎはスライス、にんにくはみじん切り、卵は溶いておき、パクチーは粗目にみじん切りしておきます。
3.フライパンにオリーブオイルをいれて、玉ねぎを透明になるまで、甘みが出るまで炒めていきます。
4.3がいたまったらにんにく、そして軽くほぐした鱈を入れて炒めます。
5.味の補強で顆粒コンソメを入れます。
6.砕いたポテトチップスを入れます。
7.溶き卵を回し入れ炒めます。ポルトガルの料理にも何件か聞きましたが、半熟で仕上げるのか完全に火を入れるのかお店によってもまちまちでした。お好みの仕上げでよいと思います。
8.パクチーを添えて出来上がりです。
ポルトガルでは、ここにオリーブを添えたり、レモンを添えたりします。
お好みでデコレーションしてください。
分割して、作り方をご紹介しましたが、材料ができていれば、炒めていくだけですので、とっても簡単です。
おかずにもなりますし、ワイン、ビールのアテにもなりますので、ぜひ試してみてくださいね。